冷たい熱帯魚
風呂場の解体シーン見てたら、帰りにホルモン食べたくなった、じゃなかった、あれが欲しいなと思った。におい装置。映画と連動してにおいが徐々に吹出す様なやつ。どう?死体のシーンは強烈猛烈。
そういえばでんでんの演技がいいのは重々承知なんだけど、社本役の吹越さんも小市民というか常識感覚を持った、ある意味観客に近い、あまりこういう言い方はしたくないけど「共感しやすい」人物をうまく演じてくれてた。多分随所で「ああ、こういう状況ならこうなる、こうなる。どうしようもなくなる。っていうかどうしよ〜」ってハラハラさせてくれた。それが長尺のこの作品を飽きせずに引っ張れた要因の一つだとも思う。
ネタバレになるけど、トラヴィス的なカタルシスもあるよね。ガーっていく感じの。あれを味わうだけでも一見の価値がある。そういう意味でも吹越さんを押したい。でんでんは、なんかはまりすぎててずるいし(笑)
それと最後に。「なぜにプラネタリウム?」と心のなかでずっと突っ込んでた、というかちょっと心理的に邪魔になっていたし、おそらくは「ゴツゴツした岩!」の前振り的な扱い方、もしくは熱帯魚屋とプラネタリウム、という共に鑑賞物としての(絵的な)対比というか同列なんだろうけど、観終わった後ふと、昔何かの本で読んだことを思い出した。
熱帯魚というか、深海魚にまつわる話で。深海までとどく光って、青い光だけなんだそう。プラネタリウムって、なんか青く光ってる感じがするじゃん。とか想像すると楽しい。