中村道生(以下N)「今日はスタジオが狭い〜って感じです。この方たちに来てもらいました。どう紹介したら良いんですか(笑)? shakkazombie、northern bright?」
新井仁(以下新井)「です」
N「あんまりない機会なんで、ひとりずつ自己紹介お願いします」
新井「僕がnorthern brightのヴォーカル&ギターの新井です」
島田正史(以下島田)「northern brightのベースの島田です」
原GEN秀樹(以下GEN)「northern brightのドラムのGENです」
Hide-bowie(以下Hide)「shakkazombieのMCのHide-bowieです」
Osumi 「Osumiで〜す」
N「この制作に関わった人で、今日いないのはTsutchieだけ?」
島田「みんな来ましたねぇ〜」
N「俺ね、生放送でスタジオにいた人数の中で、いちばん多い。いまだかつて、こんなに来たことなかった。まずは、northern bright とshakkazombieがなぜに一緒にやったのか? というキッカケの話は、言い倒してるからもういいと思うんですよ」
新井「あ、はい(笑)」
N「はしょりますけど、ツアーでドラムを叩いた原さんが、いちおうキッカケということになってますが?」
GEN「その通り」
N「そうなんですが、その大元になる話を僕は調べてみたんですよ。そしたら、northernbrightのリミックスを昔Tsutchieが手掛けていたことがあるんじゃないかと?」
GEN「けっこう最近だね」
N「最近なの?」
島田「昔ではない」
新井「今年アルバムが出て、そのあとにアルバムの中から何曲かリミックスしてもらって」
N「じゃあ、大元の話は、どっちがどっちだかわからない?」
新井「GENちゃんがドラム叩いてるほうが早いかな?」
GEN「早いね、たぶん」
N「なんか情報が錯綜しております(苦笑)」
新井「すいません、ややこしくて(苦笑)」
N「いやいや。俺は“藁しべ長者”って呼んでるんだけど、最初に誰が何を掴んだことによって、このユニットは生まれたんですか?」
新井「GENちゃんかな? やっぱり」
GEN「そういうことかな」
新井「普段、何も言わないGENちゃんが僕らに、“shakkazombieと一緒にやりたいんだけど”って言ってきたんですよ」
GEN「はははは。何気に緊張しましたよ(苦笑)」 (一同笑い)
N「なんで?」
GEN「いや、なんとなくなんですけど、“やれたら良いかな?”って」
N「じゃあ、もともとshakkazombieにドラムで参加するっていうことの大元は何だったんですか?」
GEN「それは、今日いないんですけどツッチーが。ま、もちろんOsumiもHide-bowieも知ってるんですけど、ツッチーが最初に知り合いだったので、その流れで・・・」
N「一般的には、ジャンルがぜんぜん分かれてるという話になったりするけど、けっこうshakkazombieのことを知ってると、こういうことはふつうなことじゃん? 」
Hide-bowie「まぁ、そうですね。前からバンドの人たちといろいろ、同じライブをやったりとかしてたんで、自分たちには何の抵抗もないですね」
N「shakkazombieはオルタナ感というか、何でも来いっていうか、それどころか自分たちからボンボン踏み出していく感じがありますよね?」
Hide-bowie「そうっすね・・・」 (一同笑い)
N「実際、曲作りの作業的には、どういうことをやってたんですか?」
新井「まず、会って乾杯から始まって(笑)」
N「はははは。やっぱそれなんだ?」
新井「実際、ほんとにそうで。で、“どういうふうにやろうか?”って。1から曲を作っていったんですよ」
N「“どういうふうにやろうか?”っていうところから?」
Hide-bowie「そうっすね。まぁ、でも、基盤をnorthern brightに作ってきてもらって、それにみんなで。もらってきた曲にラップを乗っけようっていうことじゃなくて、shakkazombieも作っていって、“もっと構成をこうしてやりましょう”みたいな」
新井「6人で練習スタジオに一緒に入ったんですよ」
N「また、練習スタジオって言っても、たぶんこのスタジオより狭い所でしょ(笑)?」
新井「ですね(笑)」 (一同苦笑い)
N「敢えて言いますけど、たとえば、“なんとかバンド、フィーチャリング、shakkazombie”みたいな形になると、よくありがちなのは、お客様感みたいなのがあって、任せられて勝手にやってみたいな、そういう作品が多い中、フォークのようにグサッとお互いが突き刺さってる感じというか。こういうのが出来上がったというのは、やっぱり一緒にスタジオに入ったから?」
新井「そうですねぇ、1からやったというのと、やっぱり人間的にもすごく付き合いやすいし、詞の世界とか似てたし」
N「そのへんのところをお互いに、敢えてソリッドに言い合うとすると、northern brightのどういうところに魅力を感じたの?」
Hide-bowie「僕たちにはないキャラを持っていらっしゃるのもありますけど・・・」
N「なんかまだ、お客様(笑)?」 (一同爆笑)
Hide-bowie「もともと音楽の面も詞の面も好きだったので、GENちゃんから話をもらった時は、“おお〜、やりたいやりたい”っていう感じでした」
N「1も2もなく?」
Hide-bowie「そうっすね」
N「Osumiさんから言うと?」
Osumi「同じです(笑顔)。すごい曲が良いとか悪いとかよりも、一緒にやるのが楽しかったんですよ。それがいちばんだったと思ってます(笑顔)」
N「Osumi君って目立ったりするじゃないですか? で、レコード会社にいたりして、“これ聴いていいっすか? これ聴いていいっすか?”ってあちこち巡ってさ、サンプラー下げて聴いてるじゃないですか? で、必ず“これ最高〜!”とか言って近くにいる人に聴かせたりして(笑)。けっこうやるんですよ、この人」
新井「そうそう、何でも聴くんですよねぇ。ロック詳しいし」
N「逆に、shakkazombieに対してグッときたところは?」
新井「いろいろな上に於いて盛り上げ上手で、ライブ観ててもずごい楽しいし、打ち上げも楽しいし。打ち上げが楽しいばっかりですけどね(苦笑)。スタジオでも、いろいろなことに盛り上げ上手でね。こっそりGENちゃんと俺の誕生日を祝ってくれたりとか」
N「そんなことまで? 良いですねぇ」
新井「ケーキとシャンパンを用意してくれて」
N「アーティスト側がすごい仲が良い感じは、よくわかるんですよ。ま、所属するレコード会社が違うので、northern brightヴァージョンとshakkazombieヴァージョンがあるんだけど、リスナー的に詳しく聴くとマスタリングがちょっと違うとか、収録ヴァージョンが違うとかね?」
新井「そうですね」
N「ただね、日本の音楽ビジネスのことを考えると、このように同等にスプレット感を実現できて、しかもその後も上手くいってるというのは、あまりなかったりして、そういう難しいところも乗り越えて、ここまで出来てる感じというのは、お互いのレーベルのスタッフも含めて、今後に良い布石を与えたような気がします」
(全員うなずく)
N「そこらへんは、踏み出すんだという使命感とかは?」
Hide-bowie「はい。あんまないです」 (一同笑い)
N「バンド同士で“一緒にやろうよ”って言って、会社とかは全部あとから付いてきた(苦笑)。会社の人は大変だったのかな? わかんないけど」
N「それは逆に言うと、こっちの熱意のほうが強かったし、先だったから。裏を返せば、今までは売るために組み合されたものが多かったのかもしれないですね。それとはぜんぜん違うんだっていう感じがしますね」
新井「自然に出来た感じですね」
N「じゃあ、これからこれがどうなっていくのか? 未来の話はCMを挟んで聞いていきたいと思います」
N「さて、今日はnorthern bright、そしてshakkazombieの皆さんに来てもらってます。このタイトル「GET YOURSELF ARRESTED」の意味合い的には?」
新井「ARRESTEDっていう単語で、逮捕されるという意味なんですけど、口語的な意味では人目を引くとか、目立つとかいう意味があるんですよ。だから、“目立って行こうぜ”じゃないけど(苦笑)、そんな感じで付けたんです」
N「このへんも飲んでる間に(笑)?」
新井「そうですね」
Hide-bowie「ま、そういう感じです」 (一同笑い)
N「とくに“タイトル考えようぜ!”って言って出来たというよりも?」
新井「自然と出てきた感じですね」
N「なるほどね。この自然と出て来る流れというのが、今後どういうふうに活かされるかということで、トピックとしては来年1月末に皆さんライブをやるんですよね?」
新井「はい。来世紀一発目。そして、そのあとの予定はまだ入ってないという(苦笑)。楽しみですね」
N「どんなことをやるんですか?」
新井「渋谷CLUB QUATTROでそれぞれ対バン形式でやって、最後にはこれをやるのではないかと」
N「でも、期待するのは、続けることだけが目的じゃないですけど、何か新しいことを生み出していってくれるというか、布石を打ったら今度はゲットしていくというか。また、いろいろな意味で面白いことをやり続けてほしいと思います」
新井「そうですね。なんでもやってみようじゃないか、っていうのはあります」
N「音楽紹介の面では、応援していきたいと思っております。今後も期待してます。まずは、良いライブをしてくださいね」
新井「はい。ぜひ、観に来てください」